プラークコントロールの意味と重要性、実践法を解説

プラークコントロールの意味と重要性、実践法を解説

プラークコントロール」という言葉は、歯医者さんなどでよく耳にすることがありますよね。治療が一通り終わったり、予防処置を受けたりする際にその必要性を説かれることかと思います。ただ、このプラークコントロールを「お口の中を清潔に保つ」程度にしかとらえていない人が少なくありません。ここではそんなプラークコントロールの本当の意味を理解していただくために、その内容や重要性をわかりやすく解説します。

プラークコントロールの意味について

プラークコントロールとは

プラークコントロールとは、「歯垢(しこう)」であるプラークを取り除き、口内環境を正常に保つことを意味します。それは単なる歯磨きではなく、口内に蓄積したプラークがゼロとなる「プラークフリー」な状態の確立が主な目的となります。

プラークコントロールの内容

プラークコントロールには、「コントロール(管理)」という言葉が意味するように、もうすでに付着している歯垢を除去するだけでなく、これから形成される歯垢を予防することまで含まれます。

正しいブラッシング

プラークコントロールで最も重要なのは、正しいブラッシングを毎日、実践することです。磨き残しがゼロとなるような歯磨きを行いましょう。ただ、お口の中の状態は、一人ひとりで大きく異なりますので、あらかじめプロフェッショナルによるブラッシング指導を受ける必要があります。その助言に従って、日々のブラッシングに役立てましょう。

プロケアによる汚れの除去

歯ブラシによるブラッシングでは、落とすことが難しい汚れもあります。とくに、歯石はプロフェッショナルケアでなければ、除去することができませんので、定期的にスケーリング等を受けましょう。

間食に内容や頻度に注意する

勉強や仕事の合間に、甘いものを食べる人は多いですよね。疲れやストレスが解消され、気分のリフレッシュにもつながることから、適度に摂取することは良いといえます。けれども、間食はその性質上、プラークの形成に大きく寄与する点を忘れてはいけません。

甘いものは細菌のエサとなるだけでなく、ネバネバとした性質から、歯の表面に付着しやすくなっています。間食の回数や量が多いと、それだけお口の中の衛生環境も低下するため、十分に気を付ける必要があります。プラークコントロールという観点からも、その量や回数はしっかり自己管理しましょう。

プラークの付着状態を自分の目で確認する

プラークコントロールの達成度は、歯垢染色液を用いることで評価できます。歯垢が残存している部位だけを赤く染める液体です。おそらく皆さんも一度は歯医者さんで受けた経験があることでしょう。

その際、赤く染め出された面積を計算して、「プラークコントロールレコード」を算出します。プラークスコアが20%以下であれば、上手にプラークコントロールされていることを意味します。

プラークを除去する方法

プラークを効率よく除去するためには、適切なブラッシング法を身に付ける必要があります。

基本はペンブリップ

歯ブラシの持ち方は「ペングリップ」が基本です。鉛筆を持つように歯ブラシを握れば、過剰なブラッシング圧がかかりにくくなります。手のひら全体で握る「パームグリップ」だと、強い力がかかって、歯の摩耗などにつながります。

1歯1歯ていねいに磨く

歯ブラシは、歯列全体ではなく、1歯1歯に当てるようにしてください。狭い範囲を小刻みに振動させるイメージで磨きましょう。

歯の根元と歯間部に要注意

歯の根元や歯と歯の間は、磨き残しが多くなる部位です。歯ブラシの毛先を上手に潜り込ませて、プラークを除去しましょう。

補助的清掃器具の活用

歯間部の汚れは、歯ブラシできれいに取り除けません。デンタルフロスや歯間ブラシといった補助的清掃器具を活用しましょう。これらの器具の使い方には、ちょっとしたコツが必要なので、事前に歯医者さんで使用方法を教わっておくことが大切です。

ブラッシング以外の方法

プラークコントロールのメインとなるのは、患者さまご自身によるブラッシングです。これをしっかりマスターしなければ、プラークフリーな状態を確立できません。それに加えて、歯医者さんでのプロフェッショナルケアも受ける必要があります。歯石やバイオフィルムは、ブラッシングで落とせない汚れであり、プラーク形成の起点となる物質でもあります。そうしたしつこい汚れは、歯医者さんでのPMTCやスケーリングできれいに除去してもらいましょう。

プラークコントロールの重要性

プラークコントロールを実践することは、とても大変なことではありますが、それによって得られるメリットも大きいです。

むし歯・歯周病のリスクが下がる

プラークコントロールが達成されていると、口内の細菌数も大きく減少します。その結果、むし歯や歯周病にかかるリスクも大幅に減少します。

歯石の形成が抑制される

歯石は、大元となる歯垢がなければ形成されません。プラークフリーな状態が保たれれば、歯石の形成が抑制され、歯周病菌が繁殖する場所を奪うことができます。また、歯垢や歯石が減少することで、口臭の発生を抑制することにもつながります。

歯磨きしやすくなる

歯の表面がツルツルになっていると、それだけでブラッシング効率も上がります。プラークが形成されている部位も判別しやすいことから、磨き残しも少なくなります。

まとめ

このように、プラークコントロールというのは、単なる歯磨きではなく、細菌の温床となる歯垢を完全に除去し、その状態を維持することを意味します。その結果、お口全体の健康維持・増進へとつながっていくのです。その意義や目的がわかれば、プラークコントロールの重要性もすんなり理解できることかと思います。

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