指しゃぶりが出っ歯を引き起こす理由と解決法

指しゃぶりが出っ歯を引き起こす理由と解決法

指しゃぶりは、赤ちゃんの仕草として、とても愛くるしいものですが、不正咬合の原因になることがあります。ただ、指をくわえているだけなのに、なぜ歯並びが悪くなるのか、不思議に思えますよね。今回はそんな指しゃぶりと不正咬合の関係についてわかりやすく解説します。

指しゃぶりが不正咬合の原因になる理由

指しゃぶりによって誘発される主な不正咬合は、上顎前突(じょうがくぜんとつ)です。一般に「出っ歯」と呼ばれるもので、上の前歯が前方へと突出します。

なぜ出っ歯になるのか?

指しゃぶりでは、常に親指をお口の中に挿入している状態になりますよね。指しゃぶりを専門的に「拇指吸引癖(ぼしきゅういんへき)」と呼ぶのはそのためです。実際に親指をしゃぶってみるとわかりますが、上に前歯に対して強い圧力がかかります。その状態が習慣化すると、前歯が圧力に従って前方へと傾き、出っ歯を引き起こすのです。

おしゃぶりも出っ歯の原因になる

指しゃぶりと同様の理由で、おしゃぶりも出っ歯を誘発することがあるため注意が必要です。そう聞くと、おしゃぶりが悪いもののように思えてしまうかもしれませんが、重要なのは年齢です。ある一定の時期を越えてもおしゃぶりを使用していたり、指しゃぶりの癖が残っていたりする場合に、不正咬合のリスクが高まるからです。

指しゃぶりに対する考え方

指しゃぶりは、1歳児で3割、2歳児で2割、3歳児で1~2割程度が持っている習慣です。これは日本小児歯科学会が調査し、発表したデータに基づいています。つまり、かなりの数の乳幼児が3歳までは指しゃぶりをしているものなのです。そこにはそれなりの理由があります。

指しゃぶりは生きるための訓練?

実は、指しゃぶりというのは、お母さんのお腹の中にいる時から始まっています。妊娠14週あたりになると、指をくわえる動作が見られ、24週当たりでは指を吸うようになります。これはかんたんにいうと、お母さんのおっぱいを吸うための訓練なのです。

生まれたあとも、小さなお子さまはいろいろなものを口に入れますよね。あれは物の形状や質感などを学習するために行っているといわれています。そういう意味で、指しゃぶりは生きるための訓練のひとつ、あるいは名残といっても間違いではありません。ですから、1~2歳で指しゃぶりを行っていたとしても、それは異常行動ではありませんので無理にやめさせる必要もございません。

3歳以降の指しゃぶりは要注意

3歳を超えても、指しゃぶりやおしゃぶりの使用が継続している場合は、要注意です。ほとんどのお子さまは、3歳くらいになると自然に指しゃぶりをやめるからです。また、歯や顎の発育が活発な時期でもあるため、指しゃぶりによる悪影響が大きくなります。

まとめ

このように、指しゃぶりやおしゃぶりが出っ歯になるリスクを引き上げることは間違いありません。1~2歳までは、生きるための訓練として重要ですが、3歳以降になると、歯並びや顎の発育に大きな悪影響を及ぼします。その点も踏まえた上で、お子さまの口腔習癖をみ見守ってあげてください。

 

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